椿日記
-チェコにて-まだ性懲りもなくプラハにいます。

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椿
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生きている間は出来るだけ感情を偽らずに生きたい
このみちや いくたりゆきし われはけふゆく

この句は、私が知っているだけで、2回、記されている。
一つは「行乞記」文頭。続く日記は、

---
私はまた旅に出た。――
所詮、乞食坊主以外の何物でもない私だつた、愚かな旅人として一生流転せずにはゐられない私だつた、浮草のやうに、あの岸からこの岸へ、みじめなやすらかさを享楽してゐる私をあはれみ且つよろこぶ。
水は流れる、雲は動いて止まない、風が吹けば木の葉が散る、魚ゆいて魚の如く、鳥とんで鳥に似たり、それでは、二本の足よ、歩けるだけ歩け、行けるところまで行け。
(九月十四日)
「行乞記」種田山頭火
---


このみちや いくたりゆきし われはけふゆく

もう一つは同人誌という形で出版された「三八九」の中の随筆、
---
私は、我がままな二つの念願を抱いている。生きている間は出来るだけ感情を偽らずに生きたい…...言いかえれば、好きなものを好きといい、嫌いなものを嫌いといいたい。やりたいことをやって、したくない事をしないようになりがいのである。…

私は私自身が幸福であるか不幸であるかを知らないけれど、私の我がままな二つの念願がだんだん実現に近づきつつあることを感ぜずにはいられない。放てば手に満つ、私は私の手をほどこう。
ここに幸福な不幸人の一句がある。――

このみちや いくたりゆきし われはけふゆく

「「三八九」第壱集」種田山頭火
---

感情を偽らずに生きる、それは愚かな旅人として生きていく人生。幸福な不幸人である人生。
これだけ放蕩の限りをつくして「さみしい、さみしい」と言える人は可愛くもあるけれど、傍からみれば、迷惑であることは間違いなく。
頭の良い人からみれば、馬鹿馬鹿しい人生だろう。
何もしない人にとっては「カッコ良い」「良いな」という人生でもあるだろう。
けれど、「いくたりゆきし」にはならない。
「無駄に無駄を重ねたやうな一生だった。 それに酒をたえず注いで、 そこから句が生れたやうな一生だった」
そんな人生を送るには、相当な覚悟がいる。
たとえ、それが覚悟すら決められずにいた果てだとしても。


【2013/11/24 23:45】 チェコで独り言 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0)
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