椿日記
-チェコにて-まだ性懲りもなくプラハにいます。

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椿
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「リヴィエラを撃て」
この本は私の愛読書である。
しかし、この話をWEB上でしたことはない。
学生時代から何回も読んだものだ。何回読んだのか数を覚えているわけがない。
海外に行くにあたり、私が一冊だけ選んだ本がこの本である。
この話のテーマはなんであろうか。IRAのテロリストの若者とピアニストか、IRAかイギリスか日本かアメリカか。それはとても皮相的な見方であって。
全てを包んだ男たちの何ともいえない物悲しくも雄々しい話。
それを遥かな上からみることしかできない雄々しい女たちの話。
なんだかわからない寂しいようなそれでいて清々しい話がブラームスによって紡がれている。

筆者、高村薫はアイルランドの荒涼とした大地を見てこの話を書こうと思った、という話を聞いたことがある。
私は、今ダブリンにいる。
でも、現在のダブリンとこの話にでてくるダブリンやロンドンは別の場所だ。
一番爪跡の深かったであろう、ベルファストは去年の夏に旅行した。
そこには確かに他の街と違うものが感じられた。
疎らな人影。夜には歩いているものが全くいなくなる。装甲車のようなパトカー。
今のダブリンはそんなことは忘れている。
時代は流れている。
それでも、アイリッシュどもはイギリスが嫌い。サッカーでもラグビーでも対イングランド戦となれば異様な盛り上がりをみせる。対イングランド、それはアイリッシュ・カルチャーだ。

そして一つ。
海外に住んだ今、主人公手島が最後に日本語を話さなくなる、という気持ちがわかるようになった。
あれはいつだっただろうか、チェコで、私は何日かチェコ語を話すことを放棄したことがある。
何もかもいやになったときに、チェコ語を話したくなくなった。
そして、この本を思い出した。
アイルランドを離れるにあたり、初めてこの本を開いた。
読みすぎた本にはいろいろな記憶がつまっている。

今日のこの項は、私がこの本を愛していることを知る友人に送る半ば私信です。


【2007/06/25 03:24】 アイルランドで独り言 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
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この記事に対するコメント
 いろいろあったことと思いますが、とりあえずキミが今日も元気でいてくれることがわたしは本当に嬉しいです。

 さいきん、ある席で「あなたは日本語というものをどうとらえるか」と聞かれたことがあったのだけれども、そのときわたしは反射的に「言葉はすべて生きる喜びを伝えるためにあるもの」だと答えてました。

 ま、それだけでもないですけども、たぶん言葉をはなしたくなくなるということは、生きる喜びを見失ってるということなのかな、と思いました。
 それはほんとうにどれだけ辛いことだろうとも。

 「人生の悲しみはすべて影である。そのむこうにある喜びを探しなさい。」
 わたしもしょっちゅう喜びを見失いますが、どうにかこうにかこうやってコミュニケーションをとれる仲間がいるのだから、やっぱり捨てたものじゃないと思います。あいしてる。
【2007/06/29 17:24】 URL | ひろみ #VwhHdBBk [ 編集 ]
「言葉はすべて生きる喜びを伝えるためにあるもの」
私も本当にそう思います。特に私は必要でもない言語を話しているせいか。
やっぱり生きている限り、いやなことはあると思うけれども。
特に今は自分の国にいないので否応なしに国籍や自分の言語や文化を意識させられて、相手が私の根本を否定するなら自分にとってベースにあたる言葉を話したくなくなる。
コミュニケーションの放棄。言語の放棄。私にとっては全ての放棄に近い。私は言葉そのものを愛しているし、そこにロマンを感じているから。
今まだこうして生きてる。友人でも家族でも彼氏でも誰かが私を大切に想ってくれている。少なくともそのことに感謝して喜びに昇華できる。それはとても幸せなことだと思います。
【2007/07/06 16:31】 URL | 椿若菜 #RVrSGgmE [ 編集 ]
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