椿日記
-チェコにて-まだ性懲りもなくプラハにいます。

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椿
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自分の属する世界
旦那が帰国した。
そんなわけで先週は呑んでばかりだった。別れには、とかくアルコホールがついてまわる。日本でもチェコでも、世界共通の理。

たった一年すこししかいず、チェコ語もろくに話せないけれど、人当たりの良い彼のお別れパーティにはたくさんの友達が来てくれた。
尤も、これだけの人数に声をかけてくれた友達に感謝すべきだろう。彼自身は何もしていないのだから。
お店や時間を決めるのも、友達に声をかけるのも全て友達が勝手に仕切ってくれたのだ。
社会で生きていくのに有益な術は何一つ持っていないけれど、彼らは彼らなりに、人生を楽しんでいる。自分たちがそういう人間だということはわかっていても。
別れにあたって、少々風変わりだが、彼らにとって大切なものをくれようとする、そんなところは、とても心地いい(貰った方は当惑するものばかりであっても)。
彼らの私たちに対する礼は、なまじ学歴のある人たちよりも篤いように思う。私たちのような人間は今まで彼らの世界にはいなかったのだろう。
「日本人」という外国人で、チェコ語を習っていて、ある程度のお金を持っていて(彼らよりは...という程度だが)、それでも、彼らと対等に付き合おうとして、同じホスポダに通おうとする酔狂な人間はこの階級社会にはありえないのかもしれない。常にそれを考えながら彼らとつきあってきた。彼らの世界を傷つけず、自分の尊厳を崩さず。
正直、彼らがあまりにも、貧しいことに心が疲れを感じることも多い。
美味しくない白ワインをスプライトで割るようななかで。
これから先、その中に一人で佇むことが増える。ずっとそれを思ってきた。

ボブ・ディランの言葉に「自分の属さない世界に行ってはいけない」というものがある、そんな話を友達として以来、自分が属す世界はどこにあるのか、常にそんな思いを念頭においてきた。
この国において、「日本人コミュニティで生きる」「外国人として生きる」「チェコ人側で生きる」そんな選択肢があげられる。
そう、ここではお金さえ払えば、日本語だけで生きることも英語だけで生きることも可能なのだ。
そして「チェコ人側」という選択は、この国では利口な選択ではないのだ。ちなみに「チェコ人」にも幾つかわけることができて、「外国人側にいるチェコ人」と「外国人側にいないチェコ人」というカテゴリーがあるように思える。
勿論、どれか一つに絞る必要などないのかもしれない。それでも、メインとなる「自分の居場所」は自ずとできあがるだろう。

しかし、残念ながら、このお別れ会の最中、2軒目のお店において、既にそこにいた顔見知りに挨拶の握手をしているとき、私の脳裏には「良くも悪くも、ここが今、私の居場所なのだ」という思いがよぎった。

汚い、ホスポダとも言えないようなホスポダで。
ほんの3ヶ月前まで、私は外国人側でもチェコ人側でも、両方の世界で生きているつもりでいた。そこにいる「日本人」として。
しかし、今、外国人側にいないチェコ人の中で、私は一人「日本人」として生きていくんだ、ということを突如として、穏やかに理解した。

彼らの世界を否定せず傷つけず。
私にはもうわかっている。
彼らは自分の世界から出ようとしないわけではない。知らないだけなのだ。知りたがっていることにたいして誠意を持って答えないことは、彼らの礼に対して、非礼である。
人は言葉がなくてもそれを感じるだろう。
自分の尊厳も彼らの尊厳も、傷つけず。
彼らが私を受け入れてくれる限りは。

【2006/11/20 23:04】 チェコで独り言 | TRACKBACK(0) | COMMENT(2)
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この記事に対するコメント
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【2007/04/23 21:12】 | # [ 編集 ]
コメントしましたよ~w
【2007/04/26 03:51】 URL | sachiko #- [ 編集 ]
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