| the lives of others:Das Leben der Anderen:善き人のためのソナタ |
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2007年アカデミー賞受賞作品。 ベルリンの壁崩壊数年前のベルリンの話。一人のシタージ(国家警察?秘密警察?)が脚本書きと女優のカップルの生活を見張る。が、彼らの生活を覗いていくうちに、摘発をやめるばかりか証拠を隠し助けてしまう、というのがメインストーリー。 結局、左遷され手紙を検閲する仕事にまわされ、壁崩壊後は広告のポスティングをして生活。ふと脚本家が自分がされなかったことを疑問にかんじる。彼はそのシタージの存在をしるが、声をかけることをやめ、彼のために一冊の本を書く。
懐かしのパネラークにトラバント。そんなに凝らないで、時代背景を演出。 画面にうつる殆どの場面は主人公の住むマンション(マンションじゃないってパネラークだって)と張っているアパート。路上に何台かトラバントを停車させたら終わりだ。使われているチューブ入りのパプリカは私も使ってた。友達がハンガリー土産にくれたものと同じだ。
とても良い話だと思う...しかし、残念ながら私の心は、こんな人がシタージに存在するだろか、と疑問を感じるほうが強かった。私の伝え聞く社会主義は、優しい要素が存在しないものばかり。 殆ど笑いのエッセンスがない映画であった。 茶化してしまおうというチェコ映画とは違う。やたらと感動しやがれ!要素が組み込まれるハリウッド映画とも違う。まるでドイツの国民性が切り取られたような映画。私のイメージではとても真面目に自分たちの過去と向き合っている、それがドイツだ。チェコのように被害者面をするのではない。同じ負けても、日本のようにタブー視していない。イタリアのように忘れているのでもない。 それが私のドイツのイメージだ。
先日、本屋で世界を変えたスピーチという本が立てかけられており、その表紙には「Mr. Gorbachev, open this gate! Mr. Gorbachev, tear down this wall! 」が印刷されていた。 補足しておくと、これは1987年当時アメリカ合衆国大統領だったレーガンがベルリン、ブランデンブルグ門の前でしたスピーチの一節である。 ベルリンの壁がなくなったとき私はまだ小さかった。それでも壁の上に人が立っている映像は私の中に強烈な印象を与えた。開かれたのはベルリンの壁ではない。開かれたのは世界の扉だった。 チェコに来て、初めて行った海外はベルリンだ。見てみたかった。 ドイツは気に入っている国の一つだ。大体、ドイツやらスイスやら精密機械を作れる国は清潔でキッチリしていて日本人の私にはとても居心地が良い。ラテン系の方々のように365日24時間ハシャぐこともない。多くの人が云う「ドイツ語はハードで怖い」とも私は思わない。私が次に言語を習うとしたらドイツ語が良いと思っているくらいだ。 この映画をみて、もう一度ベルリンに行ってみたくなった。 シタージの本部が置かれていた場所が見学できるらしい。
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【2007/05/19 23:32】
映画
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